ネキシウムは主成分がエソメプラゾールマグネシウム水和物で、2011年9月に発売された国内4番目のプロトンポンプ阻害薬です。
強力に胃酸の分泌を抑えてくれます。

副作用は少なく、安全性の高い薬だと言えます。
人によっては、肝機能の数値で異常が出たり、頭痛やめまいや軟便、下痢などが現れることがあります。
下痢が激しい時は担当医に連絡しましょう。
特異的な副作用として報告されているものとして、白血球や血小板の数が減る血液障害や貧血があります。
そのほか極めてまれですが、肝障害や腎炎、皮膚粘膜障害の副作用の報告があります。
定期的に検査をして副作用が起きていないかチェックすることが大切です。

それ以外の重い副作用には、次のようなものがあります。
頻度は非常に稀ですが、兆候に早く気づいて早く対処することが重要です。

アナフィラキシーショックは特にアレルギー体質の人は気をつけてください。
蕁麻疹や咳、息苦しさ、唇や瞼の腫れ、腹痛や嘔吐、血圧の低下などが起こります。
重い血液異常や貧血を起こすと、発熱やのどの痛みや口内炎、体のだるさやめまいや頭痛、皮下出血や鼻血などの症状が出ます。
副作用で肝臓障害になると、体のだるさや食欲不振、吐き気や発熱、白目部分や皮膚が黄色くなる黄疸が出ることもあります。

また尿の色が麦茶やウーロン茶のように茶色くなります。
重い皮膚粘膜障害を来すと、皮膚に発疹や水ぶくれができたり、皮膚がずる剥けになることもあります。
口内や唇がただれたり目が赤くなったり、のどが赤く腫れて痛くなったりします。
間質性肺炎を起こすと、空咳が出たり少し歩いただけで息切れがおきたりします。
横紋筋融解症という副作用が現れた場合は、太ももなどに筋肉痛が起こったり、筋力が低下して足に力が入らずに歩きにくくなったり歩けなくなったりします。

また、赤褐色の尿が出ます。
重い腎臓病になると、尿が出にくくなったり尿が濁ったりします。
また、尿が泡立っていつまでも泡が消えなくなったり血尿が出ることもあります。
また、だるさ、頭痛や吐き気、わき腹から腰にかけての痛みなどの症状が出ることもあります。

ネキシウムは比較的副作用が少ない安全性の高い薬です。
万が一重篤な副作用が起きた場合は、異変に気がつくはずなので、おかしいなと思う症状がある時はできるだけ早く担当医に報告してください。
また、飲みあわせに注意する薬などもありますので、事前に確認することも必要です。

ネキシウムと飲み合わせ・食べ合わせが良くないもの

ネキシウムは胃酸の分泌を強力に抑えてくれる薬です。
飲み合わせが禁止されている薬剤はエイズの治療に使われる抗エイズウイルス薬くらいなので一般の人は、まず、併用禁忌の薬はないでしょう。

しかし併用に注意が必要な薬剤はいくつかあります。
血中濃度をあげて併用薬の作用を強めるものに、精神安定剤のジアゼパム、てんかんの治療に使われる抗てんかん薬のフェニトイン、血液を固まりにくくする抗血栓薬のシロスタゾールやワルファリン、免疫抑制薬のタクロリムスやメトトレキサートがあります。
メトトレキサートはリウマチの患者さんではポピュラーに使われている薬なので、リウマチの方は確認する方が無難でしょう。
これら以外にも、ジキタリス系の強心薬が慎重に併用するべきとなっています。

併用薬の作用を弱めるものに、抗菌薬のイトコナゾール、悪性腫瘍の治療薬のゲフィチニブやロチニブやエルロチニブ、抗血栓薬のクロピドグレル、抗菌薬のポリコナゾールがあげられています。
そして薬ではありませんが、健康食品によく含まれているセント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウという呼称になっていることもあります)もネキシウムやプロトンポンプ阻害薬の作用を弱めてしまします。
セント・ジョーンズ・ワートはプロトンポンプ阻害薬以外にも多くの薬剤との飲み合わせが問題になることが多いです。
健康食品は薬ではないのだから食べ合わせなど関係ないだろうと思っている人が多いようですが、健康食品の中にも食べ合わせの悪いものがあります。

医療機関を受診するときはお薬手帳を担当医に見せるだけではなく、使っている健康食品がある場合はそのことも申告してください。
その際は、健康食品の商品名だと中身の成分が判らないことが多いので、成分名が判るように確認してから受診しましょう。
併用注意の薬だとわかっていても、病気の性質上中止せずに注意深く見守りながら薬を併用し続けることもありますが、健康食品の場合は飲まなくても病気には影響はないはずです。
ネキシウムを服用中は、セント・ジョーンズ・ワートは中止してください。